睡眠時の環境を見直して
寝違えを予防しましょう
目が覚めたとき、首の痛みや動かしにくさを生じる「寝違え」
身近な症状であるにもかかわらず、どのような対処をすればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか?
寝違えは首周辺の組織を痛めている可能性があるため、無理をすると症状を長引かせる場合があります。
また、寝違えと思っていたものが、病気だったというケースも中にはあります。
「ただの寝違え」と軽視せず、適切な対処と予防を行うことが必要です。
ここでは、寝違えの考えられる原因と症状、自身で行えるケアの方法を詳しくまとめてあります。
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目次
寝違えの方によくあるお悩み
- ソファーで寝ていたら、寝違えてしまった
- 寝違えから、肩まで痛みが広がってきた
- 寝起きから首の疲れを感じている
- 月に1回以上は寝違えてしまう
- 温めるのか、冷やすのかよく分からない
- 寝違えを起こさないよう予防したい
寝違えはどのように
生じるのでしょうか
寝違えのおもな原因
寝違えとは、眠っていて目が覚めたときに、首や肩まわりに痛みが生じた状態をいいます。
適切な対処や予防が行えるよう、寝違えが起こる原因をこちらでご紹介していきます。
●寝違えのメカニズム
睡眠中に首まわりの筋肉や靭帯といった組織に負荷がかかり、炎症が起きたものだと考えられています。
しかし医学的には、寝違えの明確なメカニズムは分かっていません。
●寝違えの考えられる原因
睡眠中の姿勢や環境、身体の状態などが、寝違えのリスクとして挙げられます。
・不良姿勢
普段の姿勢が悪く、首まわりの柔軟性が低下していると、睡眠中に首を痛めやすくなります。
頭部を前に突き出した猫背や、デスクワークでの長時間の同一姿勢などで、筋肉の緊張が強まってきます。
また首に限らず、頭部や頚部の土台となる肩甲骨の可動性も重要となります。
・寝返りの回数が少ない
睡眠中は、平均的に20~30回ぐらい寝返りを行うことが理想とされています。
体勢をこまめに変えることで、身体の一部に負担がかかり続けないように調整しています。
しかし、スポーツや仕事などで疲労がたまっていたり、深酒をしていたりすると、寝返りの回数が減る傾向にあります。
寝返りをしないことで、首や肩まわりの血行が悪くなり、寝起きの痛みにつながると考えられています。
・首肩まわりの冷え
身体が冷えると、首まわりの筋肉がこわばりやすくなります。
冬場はもちろんのこと、夏場もエアコンや扇風機の風などに注意が必要です。
・睡眠環境の問題
・硬すぎる・やわらかすぎるマットレスの使用
・滑りが悪い素材のパジャマを着用している
・高さがあっていない枕の使用
・不自然な姿勢になりやすいソファーで寝てしまう
などの、睡眠環境が整っていないことで、寝返りが減ったり、頸部への負担が増えたりして、寝違えを起こす場合があります。
また、うつ伏せ寝は、首を曲げた状態で長時間肺を圧迫しやすくなります。
そのため、横向きまたは仰向けで寝ることが望ましいです。
※仰向けが落ち着かない方は、反り腰になっている可能性があります。
●交通事故の後遺症
むちうちでダメージを受けていた部分が再発することで、寝違えを起こす場合があります。
寝違えのおもな症状
状態にもよりますが、寝違えでは以下のような症状がみられやすいです。
●急性期の症状
・何もしなくても痛む
寝違えは炎症が起きているため、じっとしていてもジンジンと痛む場合があります。
・動作痛
痛みによって、「上や下を向きづらい」「スムーズに後ろを振り向けない」など、首の動きが制限される場合が多いです。
また背中まで痛めている場合は、肩の動きまで制限されるケースもあります。
●亜急性期の症状
・頭痛
痛みによって首を動かせなくなるため、首まわりの筋肉がこわばっていきます。
すると硬くなった筋肉で血管が圧迫され、頭部への血行が悪化することで、緊張型頭痛を引き起こす場合があります。
・首から肩にかけて痛む
最初は頸部のみの痛みでも、安静によって肩まわりまで緊張が広がっていきます。
すると筋肉の緊張で血行が悪化し、首から肩まで痛みはじめてしまう場合があります。
・腕のしびれ
首や腕まわりの緊張から神経が圧迫され、しびれにつながる場合があります。
ヘルニア持ちの方は、寝違えと混合してしまわないように注意が必要です。
●寝違えと似たような病気
・関節リウマチ
リウマチとは、免疫の異常で関節に炎症が起こり、関節の痛みや腫れなどをともなう病気になります。
リウマチの炎症が頚椎に及ぶと、寝違えのような痛みを引き起こす場合があります。
・頚椎椎間板ヘルニア
ヘルニアとは、背骨でクッションのような役割をしている椎間板が、本来の位置から飛び出してしまった状態のことです。
飛び出した椎間板が神経を刺激することで、首の痛みをはじめ、腕や手のしびれをともなう場合があります。
首の痛み以外の症状があるときは、きちんと検査を行い、必要であれば医療機関へ進める場合もあります。
しかし、痛みに関してはきちんとした処置を行うことで、早期の改善が期待できます。
寝違えへの対処法と予防法について
寝違えを起こした際の対処法
寝違えは首のまわりに炎症が起きているため、対処を間違えると症状を悪化させる可能性があります。
早期改善のためには、急性期・亜急性期と状態に合わせたケアを行なっていきましょう。
●急性期の対処法
・安静
無理に動かすと、炎症を強める可能性があります。
痛みの出る動作は避けて、なるべく安静を保ちましょう。
「早く動かせるようになりたい」と思われるかもしれませんが、急性期はストレッチも行わないようにしてください。
・アイシング
炎症を抑えるために、痛みや熱っぽさのある箇所をアイシングしましょう。
氷のう(氷水の入った袋)を当てて、10〜15分程度冷やすようにしてください。
当院では、痛めた日や翌日は、2~3時間おきに冷やしてもらうようにアドバイスしています。
・湿布を貼る
湿布も炎症の緩和に効果的です。
温湿布、冷湿布と2つの種類がありますが、炎症期には「冷湿布」を推奨しています。
※温湿布は慢性的な痛みに使用します。
ちなみに湿布は、冷やす用途としては使用しません。
消炎鎮痛剤の作用で「痛みの表面的な緩和」が期待できるようになっています。
●亜急性期の対処法
・周辺の筋肉を動かす
1〜2日ほど経過すると、急性期の痛みは徐々に緩和します。
慢性期では、できる範囲で患部周辺の筋肉から動していきましょう。
腕を後ろに引くようなストレッチで肩甲骨を動かすことにより、首の可動域制限が緩和しやすくなります。
しかし炎症をぶり返す可能性があるため、痛みがある時期は、首のストレッチは控えるようにしてください。
・汗をかく
血液やリンパの流れを促進させることで、損傷した部位の治癒力を高められます。
軽い運動をしたり、入浴したりすることで、汗をかく時間を作るようにしましょう。
普段の予防で寝違えのリスクを
下げておきましょう
寝違えは突発的に起こるため、完全に防ぐことはむずかしいかもしれません。
しかし睡眠時の環境や、身体のコンディションを整えておくことで、寝違えを起こすリスクは下げられます。
特に寝違えを繰り返しやすい方は、以下に挙げていくポイントを実践してみてください。
●寝具の見直し
寝違えやすい方はもちろんのこと、「朝起きたら首が疲れている、こっている」といった方も、枕が合っていない可能性が高いです。
基本的には「枕の高さ」が重要になります。
横向きになっても首が横に傾かず、スムーズに寝返りがうてる高さに、折りたたんだバスタオルを入れるなどして調整してみましょう。
また枕は、実は肩甲骨まであるものが望ましいとされています。
販売している枕を1週間貸し出し、よければ購入できるサービスを行っているお店もあるため、そちらもぜひ試してみてください。
●身体を冷やさない
身体の冷えは筋肉を緊張させ、寝違えのリスクを高めます。
掛け布団や暖房などを調整して、なるべく身体を冷やさないようにしましょう。
また、睡眠の質を高めるためには「頭寒足熱」が理想とされています。
そのため、特に下半身を重点的に温めることをおすすめしています。
●お酒を控える
酔いが強い状態で眠ると、寝返りの回数が減る傾向にあります。
また、アルコールの利尿作用から身体の水分量が減少し、筋肉が硬くなる原因にもなってきます。
寝違えやすい方は、寝る前の深酒はなるべく控えるようにしましょう。
お酒を飲んだ場合はすぐに寝るのではなく、水分をしっかり摂取しながら、3〜4時間ほど休憩してから布団に入ることをおすすめしています。
●姿勢不良の改善
前のめりの姿勢になっていると、首や肩まわりの柔軟性が低下してしまいます。
顎を軽く引いて、背中を伸ばした姿勢を普段から意識しておきましょう。
また、同じ姿勢が続くのも筋肉が緊張してしまうため、デスクワーク中もこまめに首や肩を動かすように意識してください。
GOコンディショニングLab.
はり灸・接骨療院の【寝違え】
アプローチ法
起床時に「痛っ」と首を痛めたことはありませんか?
寝違えは不良姿勢や枕が合わない影響もあります。
当院では痛みの強い場合、患部の手技を控えさせて頂くことがあります。
その代わりに、超音波療法といった特殊な電気機器でアプローチすることで無理なく改善させていきます。
首を触らなくても、肩甲骨周囲の筋肉にアプローチすることで改善していきます。
痛みが落ち着いてきたら、首を含めた全身の施術でさらに改善させていきます。
予防として、姿勢矯正をおすすめしております。
適した枕の指導もさせていただきます。
ぜひ当院にお越しください。
著者 Writer
- シミズ ゴウ
清水 剛 - ■所有資格
・鍼灸師
・柔道整復師
・心肺蘇生上級救命者
・JATI-ATI(トレーニング指導者)
・パーソナルトレーナー
・介護予防機能訓練指導員
■出身
東京都
■トレーナー・施術経歴
・プロ野球シーズン帯同トレーナー
・プロ野球選手自主トレ帯同
・劇団四季常駐トレーナー、全国ツアー帯同
・その他劇団トレーナー兼務
・甲子園出場高校トレーナー帯同
・高校アメリカンフットボールトレーナー帯同
・演歌歌手全国旅回りトレーナー帯同
・アーティスト東京ドームライブ帯同
・リオデジャネイロ・東京オリンピックロードレース出場選手施術
・ドラマ出演女優施術
・舞台俳優施術
・元プロ野球選手多数施術
・女子ソフトボール選手施術
・女子プロゴルファー施術
■得意な施術
・スポーツマッサージ
・スポーツ外傷・障害施術
・鍼灸
・骨盤矯正
・トレーニング指導
■ご来院されるお客さまへ一言
心身の健康を一緒に作りましょう!
当院のご紹介
ABOUT US
GO コンディショニングLab.はり灸・接骨療院
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