猫背の姿勢が気になっていませんか
デスクワークやスマホの操作に集中していると、つい前のめり姿勢を取ってしまうものです。
また現在では、タブレットによるオンライン授業の影響で、お子さまの猫背も増えている傾向にあります。
猫背は背中が丸くなっているため、見た目がまず気になるかもしれません。
しかし猫背を放置していると、筋肉のコリや痛み、自律神経の乱れにつながる可能性があります。
また、姿勢の悪さからお子さまの体調不良が起きてしまう場合もあるため、猫背は早めに改善することが大切です。
ここでは、猫背の改善・予防を目的として、姿勢が悪くなる原因と引き起こされる症状、自身で行える猫背対策を詳しくまとめてあります。
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目次
猫背の方によくあるお悩み
- 鏡で自分の姿を見ると、顔が前に出ている
- 首や肩のコリがなかなかとれない
- 猫背のせいでスタイルが悪くみえてしまう
- 倦怠感や食欲不振が続いている
- 気がついたら、いつも猫背になっている
- 子どもの姿勢が悪いことが気になる
猫背はなぜ身体に良くないのでしょうか
日常生活に潜む猫背の原因
適切な猫背対策がとれるよう、まずは姿勢が悪くなる原因を知っておきましょう。
●猫背とは
猫背は、猫のように背中が丸くなった姿勢のことを指します。
本来の背骨は、首と腰の部分が軽く前側にカーブしており、横からみるとアルファベットの「S」の形をしています。
しかし、何らかの原因で背骨のS字が崩れ、胸椎(背骨の背中部分)が後ろに強く湾曲した状態になると姿勢が猫背になります。
●猫背の考えられる原因
・普段の不良姿勢
長時間の前屈み姿勢が、猫背のおもな原因に挙げられます。
頭部が前方に傾いた姿勢では、頚椎(首の骨)の前弯が消失し、反対に胸椎が後ろに強くカーブしてしまうのです。
デスクワークでのパソコン作業をはじめ、最近ではお子さまのオンライン授業でも、タブレットの使用で猫背になりやすい傾向にあります。
・運動不足
骨格は筋肉によって支えられています。
そのため、運動不足で筋肉の柔軟性が低下すると骨格が引っ張られ、姿勢の崩れにつながりやすくなります。
特に首の前側や胸、腹部の緊張が強まると、姿勢が前に倒れてしまいます。
・圧迫骨折
椎骨の圧迫骨折によって、背骨のバランスが崩れてしまう場合があります。
骨の強度が低下してくる、中高年以降の方に圧迫骨折は増えてくる傾向にあります。
●猫背を引き起こす病気
病気の影響で、猫背になってしまうケースもあります。
・パーキンソン病
パーキンソン病とは、脳の神経細胞の変性によって身体を動かしにくくなったり、震えが起きたりする病気になります。
現在のところ、脳に異常が起こる原因は明確になっていません。
パーキンソン病が進行すると、正しい姿勢を維持できずに、前傾姿勢になる傾向にあります。
・強直性脊椎炎
強直性脊椎炎は、背骨や骨盤などに炎症が起きる病気になります。
原因は明らかになっていませんが、遺伝や細菌感染による免疫異常などとの関連が考えられています。
・側弯症
背骨が左右に湾曲している状態を側湾症といいます。
生まれつき背骨が変形している場合や、病気、ケガなどによって側湾症になる場合もあります。
猫背から引き起こされる症状
猫背をそのままにしていると、以下のような不具合を起こす可能性があります。
●見た目の問題
背中が丸くなるため、見た目の印象に悪影響があります。
猫背の方は、老けてみられたり、自信がなさそうにみられたりしやすいです。
また女性の場合では、前傾姿勢になることで「胸がたれてしまう」「血行の悪化で顔がむくむ」「二重顎になる」といった問題が起こることも考えられるでしょう。
●内臓の不調
猫背の方は前傾姿勢になるため、内臓が圧迫されやすくなります。
それによって胃腸の機能が悪くなり、消化不良や便秘といったトラブルにつながる場合があります。
●筋肉のトラブル
背骨はS字の形をとることで、上半身にかかる負担をうまく分散しています。
しかし、猫背の場合は背骨のカーブが崩れているため、重たい頭部を首や背中の筋肉で支える必要が出てきます。
また、前傾姿勢では骨盤のゆがみもともないますので、腰にも負担がかかりやすくなっています。
脊柱周辺の筋肉が緊張し、疲労がたまることで、肩こりや腰痛といった症状につながる場合があります。
●頭痛
前側に傾いた頭部を支えるために、猫背は首の筋肉が緊張してきます。
硬くなった筋肉で血管が圧迫され、頭部への血流が悪くなることで、緊張型頭痛を引き起こす場合があります。
●起立性神経障害
起立性神経障害とは、自律神経の乱れによって起立時の脳への血流量が減少してしまう、子どもに多い疾患になります。
立っているときの脳血流が低下することで、以下のような症状がみられる場合があります。
・朝起き上がれない
・立ちくらみ
・めまい、ふらつき
・倦怠感
・食欲不振
猫背は背骨のゆがみをともなうため、周辺の自律神経が刺激されやすくなっています。
猫背の改善・予防が期待できるセルフケア
日常生活で行える猫背への対処法
猫背を放置していると、肩こりや頭痛といった局所の症状に限らず、自律神経の乱れから全身の不調にもつながる可能性があります。
とくにお子さまでは「起立性神経障害」を起こす場合もあるため、早めの対処をおすすめしています。
こちらでは、猫背のチェック方法と簡単に行える猫背の改善方法をご紹介していきます。
●猫背のチェック方法
かかと・お尻・背中を壁につけて自然に立ちます。
その際、後頭部が壁につかず、頭部が前に出ている場合は猫背だと考えられるでしょう。
以下の対処法を実践しつつ、姿勢が改善しているか定期的にチェックするようにしてください。
●猫背の改善方法
・適度な運動
運動不足は、筋肉の柔軟性を低下させてしまいます。
20〜30分間の運動を習慣化して、首や肩まわりの緊張をゆるめるようにしましょう。
手軽に始められる運動には、ウォーキングが挙げられます。
猫背にならないように背中を伸ばし、腕を前後に振って歩くように意識してください。
その他、ラジオ体操やジョギング、水泳なども猫背の改善に効果的です。
・深呼吸を行う
深呼吸を繰り返すことで気持ちがリラックスし、首や肩まわりの緊張がほぐれやすくなります。
・仰向けに寝て、お腹に手を当てます(座った状態でも構いません)
・鼻からゆっくり息を吸い、下腹部あたりに空気がたまるよう意識してください
・お腹の空気を吐き出すよう、口から時間をかけて息を吐いていきます
上記の要領で、深呼吸を15〜20回ほど繰り返しましょう。
また、腹式呼吸では腹圧が高まるため、体幹も安定しやすくなります。
・ストレッチ
猫背の改善には、胸を開くようなストレッチが効果的です。
背中側で指を組み、息を吐きながら両腕をゆっくりと後ろに引いていきます。
筋肉の緊張を感じた際やお風呂上がりなどに、10秒×3セットほど繰り返しましょう。
普段からのケアで猫背を予防しましょう
デスクワークやスマホの操作などで、つい前屈み姿勢を取ってしまうものです。
猫背が改善しても油断せず、普段から予防も行っておきましょう。
具体的には、以下のようなポイントが挙げられます。
●適度な全身運動、筋力トレーニング
運動不足にならないよう、ウォーキングやラジオ体操など、適度な運動を習慣にしておきましょう。
また正しい姿勢を維持するためにも、筋力トレーニングで体幹の筋力を鍛えておくこともおすすめです。
・フロントプランク
うつ伏せになり、両方の肘を支点にして上半身を浮かせます。
肘の角度は90度にして、肩の真下に肘を置くようにしてください。
そこからお尻を上げていき、肩からかかとのラインが一直線になる状態で10秒ほどキープします。
腰をそったり、お尻を上げすぎて身体がくの字になったりしないように意識してください。
5〜6セットが目安です。
●姿勢の意識
立っているとき、座っているときに限らず、骨盤を立てるように意識してください。
対処法でご紹介した深呼吸を継続して行い、腹圧を高めておくことで、骨盤を立てた状態を維持しやすくなります。
また、上半身は頭部が天井に引っ張られるイメージをして、背中を伸ばした姿勢を普段から意識しておきましょう。
●デスクワーク環境の見直し
机や椅子の高さがあっていないと、姿勢が前のめりになってしまいます。
・両方の足裏が床につき、膝の角度が90度になる椅子の高さ
・パソコン画面が目線の高さになる机の高さ、スクリーンの角度
上記のポイントに気をつけ、デスクワークの環境を調節してみましょう。
また猫背の予防には、肘掛のある椅子がおすすめです。
●スマホやタブレットの位置を上げる
スマホやタブレットは、なるべく目線の高さに上げて操作するようにしましょう。
長時間下を向いた姿勢が続くと、背骨のS字が崩れやすくなります。
GOコンディショニングLab.
はり灸・接骨療院の【猫背】
アプローチ法
当院では姿勢矯正メニューで猫背の改善を行っていきます。
猫背になると、肩こり、頭痛、腰痛、眼精疲労、自律神経の乱れ、食欲不振、老けて見える、呼吸が浅くなったりと多くの症状が現れます。
当院ではストレッチポールを使いながら、首・肩・肩甲骨剥がし・胸郭のストレッチをすることで巻き肩や猫背姿勢の改善を行います。
現代人は深呼吸をする回数が少なくなっています。
深呼吸自体がストレッチとしての効果があります。
姿勢を変えて、一緒にさまざまな症状も改善させましょう!
著者 Writer
- シミズ ゴウ
清水 剛 - ■所有資格
・鍼灸師
・柔道整復師
・心肺蘇生上級救命者
・JATI-ATI(トレーニング指導者)
・パーソナルトレーナー
・介護予防機能訓練指導員
■出身
東京都
■トレーナー・施術経歴
・プロ野球シーズン帯同トレーナー
・プロ野球選手自主トレ帯同
・劇団四季常駐トレーナー、全国ツアー帯同
・その他劇団トレーナー兼務
・甲子園出場高校トレーナー帯同
・高校アメリカンフットボールトレーナー帯同
・演歌歌手全国旅回りトレーナー帯同
・アーティスト東京ドームライブ帯同
・リオデジャネイロ・東京オリンピックロードレース出場選手施術
・ドラマ出演女優施術
・舞台俳優施術
・元プロ野球選手多数施術
・女子ソフトボール選手施術
・女子プロゴルファー施術
■得意な施術
・スポーツマッサージ
・スポーツ外傷・障害施術
・鍼灸
・骨盤矯正
・トレーニング指導
■ご来院されるお客さまへ一言
心身の健康を一緒に作りましょう!
当院のご紹介
ABOUT US
GO コンディショニングLab.はり灸・接骨療院
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